
暮石人形(くれいしにんぎょう)は、名古屋の地で100年以上にわたり、節句人形の専門店として皆さまに支えられてきました。
これからも「お節句」の伝統文化を大切に受け継ぎ、発信していきたいと考えております。
このページの情報が、皆さまの「お節句」をより楽しく有意義なものにし、お子さまの笑顔あふれる未来へのきっかけとなれば幸いです。
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暮石人形店ホームページ日本では古来よりほか人の手元に渡った人形を譲り受けると
「その人形がもともとの持ち主から受けた厄が受け継がれてしまう」と考えられており大変に忌み嫌われてきました。
これはもともと人間の形を した紙や藁を「形代(かたしろ)」として厄災や病気をそれらに移し神様にお清めして頂く儀式があり
現代でも神社にお祓いの方法として伝わっています。
このように人形は元来「形代」としての役割があり他の人使ったお人形はたとえ親や兄弟でも引き継がない事が重要な意味を持ちます。
伊勢神宮でお社を二十年毎に新しくする「式年遷宮(しきねんせんぐう)」があります、これは「常若(とこわか)」信仰と言い、
神様は常に清らかな状態をたもつと喜び、お願いがかないやすくなるといわれています。
「お節句」に使うお人形等は特に新しい生命である子供の「形代」ですから、
真新しいお人形で神様に無事な成長と未来の幸せをお願いする事が大切な事と言われるようになりました。
雛人形や五月人形を飾る前に決めておきたいのが「飾る場所」。
もともとはお家の中で一番いい場所の「床の間」であったり赤ちゃんのいるお部屋にお飾りするのが良いとされていました。これは節句人形が子供の形代であり厄災を払い、予祝 を神様にお願いする大切な飾りとしての側面が重要視され神聖な飾りとされていたからです。又縁起物として飾るので向ける方角も北向きは避ける事とされていました。
現在は住宅事情も変わり「床の間」が無いお家もあります、せっかく飾る節句人形なので、リビングや子供部屋などに飾るのがおすすめです。お人形はお子さんの分身と考え隅や目立たない場所は避け、なるべく良いところで見栄えのする場所にお飾り下さい。
玄関に飾るのはあまりお勧め出来ません。上記のように大切な飾りです、人の出入りで外気やほこりに触れやすい玄関はお人形にも良い環境ではないのでなるべく避けるほうが良いでしょう。
専門店などでは赤や緑の敷毛氈(しきもうせん)が付属したり販売されています、緋毛氈を敷くことにより、お家の中に結界(けっかい)を張り神様の宿る神聖な場所を作って大切なお雛様を飾るためです。敷毛氈一つでも奥深い意味があります。
雛人形は一般的に、立春(2月4日頃)から桃の節句(3月3日)の1週間前くらいまでに飾り終えておくのがよいと言われています。初節句の場合ご親戚の集まるお正月にお披露目したい、せっかく購入したお気に入りのお雛様を早め目に飾りたいなど1月半ばからお飾りする事もめずらしくはありません、2年目以降は節分明けの日柄の良い日に出しましょう。
雛人形をしまう時期は、「桃の節句(3月3日)が終わった後のなるべく早い時期」が望ましいと言われています。「雛人形をしまうのが遅くなると、その子の婚期が遅れる」という言い伝えもあり、なぜこのような事を言うようになったのか?雛人形は生まれた女の子の「未来の婚礼の幸せの姿」を毎年「神様」に披露しお願いして実現させる「予祝」という大切なお祭りです、桃の節句をすぎて自分の分身でもあり未来の幸せの姿を「桃の節句」が過ぎた後も出しっぱなしにしていると「だらしがないのでお嫁に行けませんよ!」とまわりの大人がたしなめ躾(しつけ)の意味も含め子供に注意した事が元になってます、早くしまう事も大切ですが子供に自分のお雛様を大切に扱う事や時節の事柄を含め日本の風習の大切さを伝える良い機会なのです。
雛人形はなんだか部品や道具が多くて飾るのが大変そうだし小さな道具を付けるのがむつかしそう、確かに昔の七段飾りはお道具やお人形の数も多く大変でしたが飾る楽しみや満足感がありました。
現在はお人形もコンパクトになりお飾りする部品の点数も少なく以外に簡単に飾れるようになりました、又飾り方のパンフレットやyoutube動画もあるので参考に飾るとよいでしょう。
また一度に全部飾ったりしまったりしよう思わず、今日はお人形、明日は道具などと小分けにして出し入れすると負担が軽減します。飾る日やしまう日はおじいちゃん、おばあちゃんも呼んで家族のイベントにして楽しむのも子供に とっても良い思い出になるでおすすめです。
動画でもご覧いただけます!
《 三代目 人形屋 kureチャンネル 》詳しい解説はこちら!動画でもご覧いただけます!
《 三代目 人形屋 kureチャンネル 》詳しい解説はこちら!「雛人形を買うのは誰?」
はよくある質問です。
ママのご実家、パパのご実家、パパママがご自分でなどの選択肢がありますが、一般的にはママのご実家がご用意されるケースが一般的です、なぜ母方がこのよ うなお祝い事の準備をするのか?
これは嫁ぐという日本の婚礼のスタイルに起因します。昔は子供(娘)を嫁がせる年齢は大変若く、我が子が心配で嫁がせたお家で不憫(ふびん)な思いや苦労をしてないだろうか?と気にかけ、季節のあいさつや特にお祝い事に関しては盛大に持参しました。
その折に娘とも逢え様子もわかるので母方の両親がお祝い物を用意する風習となり、その名残りとしてお雛様はママのご実家が今でも用意する物となっているのです。
現在は特に決まりはありませんが、
ママのご実家、パパのご実家、パパママご家族みなさんでよく相談して購入することがトラブルを避けるには重要です。
五月人形にあまりなじみがなかったり、パパや兄弟のものがあったりすると、「五月人形って本当に必要?」「お下がりじゃだめかな?」と思われる方もいらっしゃると思います。
「五月人形を飾る意味」を考えると、一人一つ用意することがオススメです。
その子供を守るのお守りとして一緒に成長を見守る存在と「予祝」として未来の男の子の立身出世の姿を毎年神様にお披露目して実現させる形代の意味があり大切な「その子供の分身」なのです。
ほかの人の五月人形を譲り受けると「その五月人形がもともとの持ち主から受けた厄が受け継がれてしまう」と考えられており、たとえパパからであってもほかの方のお下がりを使 用したり、兄弟間で共有したりすることは望ましくないと言われることがあるのです。
収納や飾りつけのスペースの問題と、費用の問題で購入を悩まれる方が多いようですが、最近ではコンパクトで取り入れやすい予算感のものも多く販売されています。
ぜひとも生まれたお子さんのための真新しい五月人形を用意しましょう。
兜や鎧を「敵の攻撃から身を守る」ために身に着けていたことから転じて、「災いから身を守る」ためのものとして飾られるようになりました。 このような背景を考慮すると、五月人形には「身代わり」や「厄除け」の意味合いが込められていることがうかがえます。日本では兜や鎧を飾る場所は「床の間」などお家の「一番良い場所」に飾り「神様」をお家に招き入れ「子供の形代」のお人形に厄災を移しお清めを祈願しました。現代は床の間等が無いお家が多いので、敷毛氈(しきもうせん)等をしき「結界」を作りそこに大切な五月人形をお飾りします。
また外に揚げる「鯉のぼり」は立身出世の鯉の滝登りの縁起から庶民の間で飾られるようになり「屋根より高い鯉のぼり♪」と童謡にあるように天高く掲げることにより
「天の神様」にここに 子供がいますよとアピールしてお家の中にお招き入れ自分子供にご加護が得られるように何処よりも目立つように競い合って揚げました。
「五月人形」と「鯉のぼり」の端午の節 句の飾りは、「お家の中と外」に飾り男の子の無事と成長を祈願する風習として現代も引き継がれています、このような意味あいからも内飾りの「鎧や兜」外飾りの「鯉のぼり」合わせてお飾りすることが大切なのです。
五月人形には厳密に「誰が買う」というルールはありません。
しかし、古くからの風習では母方の実家が用意するケースが多く見られました。
地域差や風習の違いもありますが、兜や鎧飾りなどの「内飾り」は母方が用意して「鯉のぼりや大のぼり」などの外飾りを父方が用意するのが一般的です。
最近では鎧や兜の内飾りの添え飾りの名前旗や室内鯉飾りが増えてきましたので、母方と父方が折半でご購入するお家もあります。
地域や家系により風習が異なる点もありますが、あくまで参考程度になりますので、それぞれのご家庭でよく話し合い、準備を進めることが大切です。
五月人形を購入する時期は販売店や地域性もありますが通常は雛人形が販売終了した2月末~3月初頭にお店に並び始めます、3月中頃~4月初頭には商品が充実しますのでその頃の購入がお勧めです。外飾りの「鯉のぼり」は3月末~4月中頃がピークになります、あまり遅くなると吹流しの家紋入 れや名前入れの時間が無く間に合わなくなりますのでお早めにご準備ください。
内飾りは春のお彼岸明けの3月末~4月頃から飾りはじめ、鯉のぼりは4月初め頃から揚げるのが一般的です。
しまう時期は明確な決まりはありませんが。五月末ごろできれば二十四節気の小満(しょうまん)までの天気の良い日に片付けるのが良いでしょう。
食べ物や衣服で季節感が無い現代において、子供に節句や二十四節気通して季節感や風習を学ばせる良い機会です、五月人形は「お節句飾り」ですので出したままにせず必ず仕舞うようにしましょう。
暮石人形(くれいしにんぎょう)は、名古屋の地で100年以上にわたり、節句人形の専門店として皆さまに支えられてきました。
これからも「お節句」の伝統文化を大切に受け継ぎ、発信していきたいと考えております。
このページの情報が、皆さまの「お節句」をより楽しく有意義なものにし、お子さまの笑顔あふれる未来へのきっかけとなれば幸いです。
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