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節句人形の歴史<br />桃の節句

雛祭りの由来

医療が発達していなかった時代、多くの幼い子どもが成人する前に病気などで命を落としました。 遠く縄文時代には、安産や子孫繁栄の祈りを込めた女性の土偶が数多く作られたように、安産や子どもの健やかな成長は、親の切実な願いだったのです。 身代わりとなってこどもを守るとされる人形「天児」と「這子」をわが子の枕元に飾ったといわれます。
雛人形の雛とは小さいとか幼いという言葉です。ではなぜ「ヒナ」が幼いを表すのか?日本の数のかぞえ方に1~10を「ひふみ~と」と言います、雛「ひな」はヒ=1からナ=7のことで、これは1=ヒからト=10 すなわち「ヒト」成人に到る前の状態を表し、 人に成る前=成人前=未成年という意味なのです。これが転じて、後世には幼子を表す言葉を「雛」となりました、ですので雛人形=幼子の人形(形代)となるとなるのです。

桃の神様にお願い

ひな祭りは「桃の節句」とも言われます。春だから桜とか梅の節句でもよいのになぜ「桃」なのか? それは女の子の無事な成長と幸せを「桃の神様」にお願いするからなのです。桃の神様とは日本最古の歴史書の「古事記」に登場するすごい神様なのです。 名前は「オオカムヅミノミコト」といいます。日本の最高神「アマテラスオオミカミ」の 父である「イザナギノミコト」が「黄泉の国」といわれる死者の国から逃げ戻る時に悪霊や死霊、鬼などの黄泉軍を桃の霊力を使い救った「桃の実」の功績たたえ桃は神名をあたえられました。最高神のお父さんを助けた「桃の力」は幼い子供の生命を厄災や病気から守る神様として最適な神様なのです。 このようにひな祭りに飾られるお人形や、お道具、お花の飾り、白酒や菱餅など供物にも、それぞれ意味があり、日本の豊かな自然や食文化そして神話と深く結びついています。

子供の成長祈願

雛祭りの最も重要な意味合いは、子供の成長と幸せを祈願することです。
飾られる雛人形は、女の子の身代わりとなり、病気や災厄から守ってくれると信じられています。
また、お内裏様とお雛様の姿は、将来の幸せな結婚を象徴し、良縁を願う親の気持ちが込められています。
このように、雛人形を飾り、お祝いをすることは、単に楽しい行事というだけでなく、
子供の健やかな成長と幸せな未来を願う、深く温かい日本の伝統文化なのです。
この日を通して、家族の絆を深め、子供たちが日本の美しい文化に触れる大切な機会となるでしょう。

暮石人形(くれいしにんぎょう)は、名古屋の地で100年以上にわたり、節句人形の専門店として皆さまに支えられてきました。
これからも「お節句」の伝統文化を大切に受け継ぎ、発信していきたいと考えております。
このページの情報が、皆さまの「お節句」をより楽しく有意義なものにし、お子さまの笑顔あふれる未来へのきっかけとなれば幸いです。

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